雑記帳

ダウントン・アビーに学ぶ、潔く美しく格好いい生き方

風月
風月

こんにちは!いつもありがとう!
今日は、映画、ダウントン・アビーに学ぶ
潔く美しく格好いい生き方です。
映画のネタバレがガッツリ含まれるので、
ネタバレいやーーーって人はここまでです。

それでは、ネタバレいいよ♪って人は
引き続きお付き合いくださいね♡

ネタバレ前の四方山話

ダウントン・アビー
NHKで放送された、イギリス版大河ドラマです。
重厚な音楽、濃密なストーリー、
繊細に作り込まれた映像、
すっかりハマってしまったので、
映画をとても楽しみにしてました。
2時間とは思えない、あっという間の2時間でした。
いやー、映画始まって、CM殆どなくって、
それで2時間だから、
本当に2時間あったんだと思うんだ。
いつも子供とみる映画は15分くらいCMだよねって
思うこともあるくらいなのに
とにかくいい映画でした。

それでは、映画のネタバレ、考察、感想です。

トムの家族愛があれば世界は平和になる

トムが!トムがステキで!
本当に、世の中の人がみんなトムみたいに考えられたら
きっと世界は平和になるよ
と言うのもトム・ブランソンさんは共和主義者
クローリー一家とは、政治思想が全然違う
さらに言えば、クローリーさんちはイングランド人で、
ブランソンさんはアイルランド人。
人種も違うし、信じてる神様も違うのですよ。
これだけ違えば相容れないし、ケンカにもなるでしょう。
でもね、トムは違うんです。
それ以上に「愛情が勝る」んです。
家族に対して。
これなんですよ!
「家族としての愛情」>思想
だからと言って、思想を変えるわけじゃなく
クローリー一家も、
トムに無理矢理君主制を押しつけてない
これ、とっても大事。
シーズン最後の方でも言ってたかな。
トムさんにとって、家族は大事で、
迷惑かけたくないし、悲しませたくもない。
だから、自分がいることで、せっかくの栄誉を
傷つけられちゃうかも知れないって考えて、
探りを入れてきた軍人さんにも、
「義父を支持してる」って。
だから、ダウントンで不名誉なことが起きないように、
体を張って国王を守ることができたんでしょうね。
メアリーさんがヒールで暗殺者踏みつけたときは、
映画館内にもどよめきが(笑)

そんな、家族大好きトムだからこそ、
「トムを領主に」ってバイオレット様は考えちゃったw
ただ、どうだろう?
ルーシーさんはシビル様に似てて、トムとはお似合い
だと思うんだけど、二人とも貴族の社会に、
少なからず疑問を抱いてるわけで。
だからお似合いの二人になりそうなんだけど、
領主様には、なってくれないかも、ね。
しっかしトムさん、保守党の偉い人ホイホイだな~
共産主義者なのに(笑)
そこが、トムさんがクローリーさんたちから学んだとこ
なのかもしれません。
正直、グランサム伯爵が偉ぶったところとか
見たことないし、上から目線で見下してるとこも
見たことがない。
使用人を使用人として、
その矜恃を傷つけないようにしてる。
平和な時代の領主様なら、
名領主だったんじゃないかなぁ。
時代が時代なので、父ちゃんorz…ってなりますが(笑)
そのグランサム伯爵を見習って、というか
本当に尊敬しているんでしょうね。
人として。

自分と主義主張が違っても、
自分と信じてるものが違っても、
自分と萌えるものが違っても、
相手を悲しませたくない、困らせたくない。
そんな思いがあれば、世の中は平和になります。
トムから学んだことです。

トーマス!よかったね!

バローさんに恋人が!
これは、もう、萌える!
唇にシーってして、その指を相手の唇に当てるってさ、
普通に萌えるよね!
トーマス・バローさん。
性悪のくせに、寂しがりで、同性愛者。
寂しがり屋なのに同性愛者だから、性格が曲がった、
とも言えますが、悪になりきれないと言うか、
詰めが甘いというか、根はいい人で。
そんなバローさんに、ステキすぎる恋人の登場ですよ!
もう、これだけでお腹いっぱい
リピートしたい!
あのシーンだけ、永遠に見続けてられる!
秘密だよって唇にシーって当てた指を
相手の唇に間接キッスっすよ!
私は壁ドンより好きなんだよ、これ!
壁ドンも、あ、次は、壁ドンでお願いします
エリスさん!
トーマス、受なの攻なのどっちなの?って
シリーズずっと見てたけど
エリスさんが攻め攻めしいので、受だな!
と、まあ、大分どうでもいいこと
ツラツラ書きましたが、
ダウントン・アビーの時代、同性愛は犯罪です。
女性が物申すのも、ヨシとされない時代です。
この辺の、受け入れられない疎外感、
自分だけが異質の存在という孤独感、
これって現代でも通じる寂しさ、なんじゃないかなぁ
トーマスが抱えていた寂しさは、21世紀になって
どうなったんだろうね。
今の世なら、彼は捻くれることもなく
エリスさんみたいなステキな人と出会えていたのかな
時代は進んで、科学の進歩はめざましいけど
人の心の進歩って、そこまでめざましくないんだなぁ
そんなことを考えました。
けど、ま、それは置いといて、
トーマス・バローさん、おめでとうございます♡

辛辣だけどためになる金言の数々

ダウントン・アビーの一番の魅力は
おばあさま、バイオレット様の、
皮肉には皮肉で返す
辛辣だけど奥深い、
突き刺さる言葉の数々です。
さすが、マギー・スミス
飴と鞭のバランスが絶妙なのです。
嫌みなだけだったら、
幸楽のお母さんみたいになっちゃうし
毒がなければユルユルで、面白くもなんともない
群像劇になっていたでしょう。
マクゴガナルvsアンブリッジ再びなのも
ハリポタファンには嬉しいところでした。

さて、数々の金言、名言、迷言を残す
バイオレットおばあちゃま。
今回は、ちょっと切ないシーンもありました。
高飛車、高慢、性悪の三拍子そろったモテ女
メアリー様が、映画のジャイアンのように
よい子ちゃんで、おばあちゃまに
「絵や本や、音楽から私に話しかけてね」
ってシーンは涙でした。
「なんだか疲れそうね」
って返すバイオレット様は、長生きしそうです。
でも、これわかるなぁ。
亡くなった人は、いなくなったわけじゃなくて、
傍にいるんだよ。
で、いろんなところや、いろんなものから
語りかけてくれているのです。
学びなさい。学びなさいと。

自分が負けたと思わなければ負けじゃない。
そんなバイオレット様の言葉は、
辛辣だけど人生の指針になりますね。

気高いのは貴族だけじゃない

上に立つ人が気位高けりゃ
それに仕える人々も誇り高い人々です。
王様の使用人なんかにコキ使われるのは嫌ですよね
王様に対し仕事するなら誉れですが
王様の使用人、ではね。
この辺りのイタズラの仕方とか、
おちゃめな双子シリーズみたいでワクワクしました。
スゴいのは、どうとでも言えるようにしてること。
ちゃんと言い逃れできるようになってるんですよ。
相手の名誉を守りつつ、自分たちの矜恃も守る。
なかなか手が込んでます。
これがホントの意趣返し。
やられたからやり返すってのとは、ちょっと違います。
本当はきっと、影に徹して、
使用人だけに「してやったり」したかったんでしょうが
愛すべきモールズリーさんが、事もあろうか国王様に
暴露っちゃうものですから、凍り付いてましたね
それだけモールズリーさんには
誇らしい事だったのでしょう
自分たちの前に立つと挙動不審になるって
やんわり許す王妃様もステキでした。
そして、やっぱり触れたいアンナさん!
弱音を吐くメアリーに同情するのは簡単です。
でも、そこで同情したら、メアリーの矜恃に傷が付くわけです。
だから、敢えての、叱咤激励。
本当に大変だと思いますよ。
それでも、彼女は上司を奮い立たせたわけです。
それが、彼女の上司には相応しいから。
そうでありたいと願っていると知っているから。
そんなとこまで考えられる部下ってステキですね!

ダウントンで働く人は、自分の仕事に誇りを持持ってます。
それはとってもスゴいことです。
あの時代、それしかないってこともあるのでしょうが
一度だけの人生ですもの
自分に自信を持って信念持って
生きていきたいものです。
やっぱりさ、誇りを持って働けるとこがいいよね!

時代が変わっても夫婦の悩みは変わらない

王女様のお茶会にお呼ばれして、
伯爵夫人と娘たちがお邪魔するわけですが、
そこに登場したのは、いけ好かないダンナ
妻より明らかに一回り以上年上じゃね?って感じの
頭ごなしに命令だけして、妻の話を聞こうともしないの。
モラハラですよモラハラ。
1927年も2020年も、モラハラ夫に悩まされる妻は変わりませんね。
モールズリーさんより、とっても不敬だったトムの
「自分にとって大事なもの」
「それを守るためにできること」
と言うアドバイスから、王女様は吹っ切れたわけですが、
まあ、なかなか吹っ切るのも大変ですよね。
無理に吹っ切らなくてもいいし、
大切なのは自分だ!って言い切っちゃってもいいんじゃないかな。
と、私は思います。

ダウントン・アビー、
テレビシリーズも面白かったですが、
映画も極上でございました。
イギリスの歴史に興味がある人、
コスチュームドラマが好きな人にはお勧めです☆

ここまで読んでくれてありがとう!
そんなあなたが大好きです♡
また来てね~

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