私が占い師になった理由は、導かれたからです。
なんて言うと、壮大な感じがしますが、ルーンに導かれた、としか言いようがないのです。
私は、とにかく落ちこぼれでした。
学業の成績も悪く、国語算数理科社会、全部苦手。
唯一の得意は古文だけど、受験にはまったく関係ない。
偏差値の低い高校に入って、そこでも成績が悪く、
夢を追いかけても、そこでも成績が悪く、夢は叶わず。
就職すれば試用期間でクビ、またはリストラ対象で1年でクビ。
そんななか、唯一続いたのが、農協の相談窓口でした。
組合員さんの相談にのって、土地の運用を模索したり、相続のお手伝いをしたり、
資産管理のお手伝いをしたりする、特命係と呼ばれる、窓際の部署。
そこで、組合員さんや、同じ職員さんから相談をたくさん受けました。
結果、うちの息子の嫁に!って話になったわけですが、
その結婚は失敗に終わり、1歳になったばかりの赤ちゃんを抱えて、
ある占い師さんの鑑定結果を文章にしてお届けする、占いライターみたいなお仕事で食いつないでいました。
自分も占い好きだったしね。でも自分が占い師になるなんて、考えてもいなかったのです。
キッカケは寄り添う技術という講座での出来事です。
その講座には、いろんな人が来てました。
看護師さん介護士さん、カウンセラーさんはもちろん、
保育士さん、学校の先生、公務員さん、官僚さんから政治家さんまで。
寄り添うお仕事が多い中、私のような、無職の人も、チラホラと。
そこで、私は、初めて褒められたんです。
人生初です。
寄り添う技術の先生から、教えることは何もないと言われるほどに、
自然と身につけていたんです。その技術。
講師の方から、どんな仕事をしたいのか尋ねられ、何にもなかった私は、
今までやって来たことを話してました。
そして、いきなり言われたのです。
「ルーン占い、できるんじゃね?」
マジか?今やるのか?ここで?
さあ、人生初の対面鑑定!
人生初の、他人を占う!
祝え!ルーン占い師、風月の誕生の瞬間である!
なんて余裕はありませんでしたねぇ。もう一生懸命で、何を言ったのか覚えてません。
そして、講師の先生から言われたのが
「あなたに寄り添う技術は必要ありません。もう十分です。
ビジネススキルを磨いてください。それ。お仕事にしましょう」
こうして、私は、ルーン占い師になりました。
そこから、ルーンがルンルンと呼ばれるようになり、
るんるん♪ルーン占い風と月に進化していくのですが、
それはまた、別のお話♡