雑記帳

最高の人生の見つけ方日本版を観た占い師が考える最高の人生の見つけ方

風月
風月
こんにちは!
今日は、最高の人生の見つけ方日本版を観た私が感じた、
夫婦、仕事、人生、最高の人生の見つけ方のお話です。
ガッツリネタばれるので、苦手な方は、また別のお話の時に来てね~☆

感想の前によもやま話

実は風月さんは映画好き。
結婚前は月1は必ず何かを観に行ってたくらいですが、
結婚後は頻度が減り、妊娠、出産後は行かなくなりました。
初めて子供と一緒にプリキュアを観に行って、
子供、映画館OK!ってなってから、
子供向けの映画を見に行くことはあっても、
明らかに子供向けじゃない映画を観るのは、6年、7年ぶりくらいでした。
ああ、だからでしょうか、感動もひとしおだったのですよ。多分(笑)

この日は映画をハシゴ。
午前中にプリキュアを観て、
お昼ご飯食べて、子供をたっくさん遊ばせて、お昼寝タイムに合わせて。
いざとなったら寝てくれ~って(笑)
思惑通り、映画が始まって少ししたら、おとなしく寝てくれました。

子連れは私だけでしたね。老夫婦が多かったです。
まったくお前はバカだなんだと、女性を罵る男性も、
お互いを思いやって、仲睦まじくポップコーン食べてるお二人も、
等しく老年齢。プリキュアとは客層が違います。

上映中も静かなもの、かと思いきや、
いちいち「おー」「あー」「わー」ってため息交じりの声が漏れてて
それはそれで面白かったですね。
まるでリビングのような雰囲気で、安心して観てられるので嬉しかったですね~。

それでは、そろそろ本題に入ります。
ネタバレ苦手な人は、Uターンを☆

最高の人生の見つけ方日本版 大まかなあらすじ

大学を卒業後、ずっと専業主婦の北原幸枝さんと、
総客室数5万を誇るホテルチェーンの社長剛田マ子さん。
年齢も違う、性格も違う、人生も違う二人の共通点は、
余命宣告されてること。
ハプニングをキッカケに出会った二人は、
長い間の療養生活に嫌気がさして自暴自棄になった少女が落とした
生きている間にしたいことリストを元に、
彼女が叶えられなかったことを叶える旅に出る。

主婦・幸枝さんに学ぶ最高の人生の見つけ方

専業主婦の幸枝さんが家に帰ると、
夫さんはテレビを見ながら寝っ転がって飲んだくれ。
二階の息子は引きこもりでゲーム三昧。
どちらも幸枝さんの異変に気付こうとしません。
夫さんなんか、餃子が食べたいとか言っちゃう始末です。
ため息出ちゃいますね。
幸枝さんは、自分の病気のことを夫にも息子にも言えませんでした。
信頼関係がないから?
違います。
その機能が動いてないからです。
幸枝さんは、70歳の主婦。
子供の頃は両親に、嫁いだら婚家の義両親と夫に従う。
それが常識だった時代に生きている人です。
夫に何かを頼むと言うのは、あり得ない時代の人なのです。
その女性が、夫に、自分でレンジでチンしてって言うのだから
状況はゆゆしき事態なんですが、慮の欠けた夫は気付きません。
占い相談で受ける「夫が何もしてくれません」の典型的夫です。
こういう夫に、手助けを求めるとき、
「なぜ手助けが必要なのか明確な理由」が必要です。
面倒くさいですね。
察しろよ!って思いますね。
で、結局諦めてしまうのです。
諦めた方が早いし楽ですからね。
諦めは事態の解決にはならないのですが、
諦めることに慣れてしまうと、苦になりません。当たり前になります。

幸枝さんには娘がいます。
娘には言えるんですよね。入院したことも、余命が少ないことも。
なぜか。
娘は分身だからです。
本当は分身じゃないんです。
けど、昭和の時代、バブル期を生きた女性は、
この意識がとっても強いんです。そうやって育てられたから。
でも娘さんは平成で育ち令和を生きる女性です。
葬式のこと、お父さんと息子の世話を頼む幸枝さんに、
「約束できない!そんなこと、約束できない!」
と、突っぱねるのです。
当たり前ですね。
お父さんのために弟のためにお姉ちゃんが犠牲になる。
それでは何も解決していないのです。
そうでしょう?
今度、お姉ちゃんが突然いなくなったら?
生活能力のない男が二人残されて、孤立死まっしぐらです。
そうならないための対策が必要で、
その対策は、お姉ちゃんにお願い。ではないのです。

幸枝さんは、真梨恵ちゃんが残したリストを元に旅を始めます。
このあらすじが紹介されたとき、Twitterに、
「他人の夢を叶えてどうすんだ」という意見がありました。
確かに、原作は二人の老人男性が、
お互いのやりたいことを一緒にやるという物語です。
もちろん、それも素敵なお話。
けど、幸枝さんは、70歳の主婦なのですよ。これでいいのです!
歩くことも立つことも、足を動かすことを何もしなければ、
健康な人でも足の筋力が衰えます。
同じように、心、感情も動かしてないと衰えてしまうのです。
幸枝さんは、「家族の幸せが自分の幸せであれ」をたたき込まれてきた時代の女性です。
いざ、自分が死ぬまでにやりたいことのリストを作ろうとして、
何も思い浮かばなかった、となるのは当然でしょう。
いえ、本当は浮かんだでしょう。
夫が滞りなく生活できますように。
息子が引きこもりじゃなくなりますように。
娘が仕事も人生も順調でありますように。
でもそれは、願いであって、やりたいことではないのです。
夫が滞りなく生活できるようになるために、
夫に家事を練習してもらわなければならず、
息子が引きこもりじゃなくなるためには、
息子が自ら部屋を出なければならず、
幸枝さんではどうしようもできない領域なのです。
幸枝さんの偉いところは、家族第一主義で生きてきた割には、
家族の領域をしっかり把握しているところです。
娘から「おねえちゃんだから?」って突っぱねられたときに
「当たり前でしょ、お姉ちゃんなんだから」と返しませんでした。
領域を侵犯しない。大事なことです。
だからこそ、引きこもりの息子がいるのに、
娘が家に寄りつかないと言う事態が起きていないのでしょう。
まあ、お姉ちゃんのことも諦めてるから。ってこともあるかも知れませんが。

初めは、自分のやりたいことが思いつかなかったから
真梨恵ちゃんのやりたいことをやり始めた幸枝さんですが、
自分のやりたいことが出てきます。
これ!これが大事なのです!
今まで自分を二の次、三の次にしてきた人は、自分のやりたいを見失います。
モヤモヤしたままいると、どこか壊れてきちゃいます。
ちゃんと、自分を大事にしなさいよって、心や体が教えてくれるのです。
それに気がついても、いきなり自分を大切にはできません。
できないままいると、大変なことになるので、まず何かしらの行動を。
これが大事なのですよ。

こうして、心を動かすことができるようになった幸枝さんは、
専業主婦の人生を馬鹿にされたときに、キチンと
「私の人生をバカにしないでください」
と怒ることができたのです。
ワイワイガヤガヤうるさい病室に辟易しても、
静かにしてくださいって言えなかった幸枝さんが、
とりあえず退院して帰ってきた家の中が、
台所は汚れ物の山、洗濯物も山、明らかに掃除してない荒れた部屋
になっていても、夫にため息しかつけなかった幸枝さんが!

怒ったことが引き金だったのか、倒れてしまった幸枝さん。
ついに病気のことが夫さんにバレます。
「そんなに頼りにならないか」
ならねーよ。って心の突っ込みを入れたくなりましたが、
夫さん自ら反省してました。
うーん、こんなに素直な夫さんなら、もっと早くに
夫婦関係も家庭環境も改善できたかも。
幸枝さん自身が止まっていたので、気にならなかったのかも知れませんが。

そんな幸枝さんは、夫さんから二度目のプロポーズを受けます。
やりたいことリストに、ウェディングドレスを着るって言うのがありました。
幸枝さんは、お姑さんの意向で和装婚だったそうで、着たことありませんでした。
自分で考えるな! 従え!が常識の世界では仕方のないことです。
マ子さんから、
「諦めずによく付き合ったわね~、あんなショボいダンナ」
って言われても苦笑でかわします。
幸枝さんは、自分の仕事を淡々とこなしたのですよ。
他のことに脇目を振らないことによって、
ミスを最小限に減らし、効果を最大限に上げたのです。
結婚式のシーンは、そんな幸枝さんの今までが評価されるシーンでした。

これが、家族再生のキッカケにもなります。
妻に先立たれた男性は、余命が30%短くなる可能性があると言われるくらい、
女性より男性の方がダメージが大きいと言われています。
当たり前ですね~。
自分でご飯作れないから3食カップラーメンと缶ビールでは、
さすがに今時のカップラーメンでも栄養素に不安があります。
掃除も洗濯もできないので、ゴミは山盛りになる一方。
セルフネグレクトの始まりですね。ゴミ屋敷まっしぐらですね。
到底、人間として健康的な生活からは遠のきます。
寿命は縮むでしょう。と言うことを、夫自らが知る。
そして自分で動き出す。ように仕向けるといいですね。
幸枝さんの夫さんは、幸枝さんの病気をキッカケに
自分で料理を始めました。
最後のシーンでも、キレイに片付いた家に住み、穏やかに暮らしてました。
良かったですね。

幸枝さんは余命宣告の期間よりちょっと長く生きます。
さらに、やることリストを残した少女が生きてたことも知ります。
それでも幸枝さんはマ子さんから200億もらって、それを最後の夢に使います。
こういう所もいいですね。大金を手に入れても浮かれないの。
急に大金を手に入れちゃうと、舞い上がってしまう人が多い中、
幸枝さんは自分たちの夢を叶えることに使いました。
そう。もう少女のやることリストは、少女の夢ではなくて、
幸枝さんとマ子さんの夢になっていたんです。

幸枝さんに学ぶ最高の人生の見つけ方のポイント

まずは行動をしてみる
自分のやりたいことが見つからなかったら、
 他人のやりたいことに乗ってみる
自分の気持ちは言葉で伝える

女社長・マ子さんに学ぶ最高の人生の見つけ方

もう一人の主人公、剛田マ子さんは、
ホテル経営を切り盛りする女社長でバリバリのキャリアウーマンさん。
現代女性の多くは、おそらく彼女の方に共感することが多いかも知れません。
若い夫は浮気性。お見舞いにも女連れで現れます。
好きな黄色い薔薇って、
黄色の薔薇には「薄れゆく愛」「嫉妬」って意味もあるって知ってるんでしょうか
まあ、「献身」とか「友愛」って意味もあるけど。
女連れで来て、しかもチャラい若い女だってわかっている上で、
マ子さんは幸枝さんに、「いいダンナでしょ」って言います。
マ子さんは、正直、夫が誰であってもどうでもいいのでしょう。
仕事が、他に全身全霊で打ち込めるものがあるから。
相手が浮気すぎて悩んでる人、これ大事。
自分が打ち込めるもの、全身全霊で打ち込めるものを探しましょう。
よりあなたを魅力的にしてくれます。

マ子さんは、幸枝さんにお付き合いする形で旅を始めます。
この辺りの心理は、私にはちょっとわかりません。
無駄なことがしてみたかった、誰かの夢を叶えたくなった、
役に立つことが好き、いろんなことが想像できますが、
映画の中で私が拾えるほどの描写がありませんでした。
戦い続けて来た人の小休止とも受け取れます。
生きてきた境遇が違うけれど、現在の状況は同じ
と言う人への興味もあったかも知れません。

勝ち気で強気、多少の批判や逆境はへこたれない、
そんなマ子さんの反骨精神は、子供の頃の環境、境遇が育んだものでした。
幸枝さんが、仲違いしている父親と和解させようとしたシーン、
余計なお世話ですね。
マ子さんは、父親だって言う理由だけで、特別養護老人ホームの代金を払ってます。
しかも結構お値段はりそうなとこです。
それで十分ですよ。自分を捨てた父親が、認知症だからって面倒見なければいけない
そんな理由はどこにもありません。
見捨てたっていいんです。けどマ子さんはそうしていない。
それは、マ子さんの、「親から褒められたい」という気持ちの表れです。
幸枝さんの余計なお世話に腹を立てたマ子さんは、一人公園へ向かいます。
マ子さんは、お母さんを早くに亡くし、借金返済に追われる父親に育てられ、
大人から、誰かから褒められる、と言うことがなかったのでしょう。
マ子さんは、逆上がりができるようになることで、過去の自分を振り切り
父親にしてもらいたかったことをしてもらえました。
もはや自分のことすら覚えていない父親ですが、
頭をなでながら逆上がりができたことを褒めます。
マ子さんの涙が切ないです。
子供の頃から親に褒められることのない子供は、
根本的なところで自分に自信が持てません。
マ子さんも、仕事で大成功を収め、世の中の人から称えられても
それでも、「自分に自信がなかった」と言っています。
どんな自分であっても、無条件に受け入れてくれる人がいると、
それだけで自信になるのですが、その経験がないと苦しいですね。
でも、お父さんに自分の思いを伝えることで、
過去の自分も、父親のことも、きっと許すことができたのでしょう。

マ子さんは、幸枝さんのウェディングプランを立て、
幸せそうな姿を見て、ある決断をします。
それは、浮気性の夫との離婚。
なんとこの男、会社のお金に手をつけていたんですねぇ。
マ子さんにとって、会社は子供同然。
子供の可能性とか未来を搾取するような親は必要ありません。
幸枝さんが生きていた時代の親は、子供をレールに乗せるのが役目でした。
そのレールを親が選ぶ時代でした。
ですがマ子さんが生きる世界は、子供が乗りたいレールを選ぶ力を身につけて、
乗ったら自力で走る力を身につけさせるのが理想の世界です。
会社は自力でレールを選べませんから、乗せるまでがマ子さんのお仕事。
もっと早く、厳しくすれば良かった。それが自分の弱さだと
元夫に告げるマ子さん。
愛したって報われるとは限りません。
でもそれで、すべてが終わるわけではないのです。
愛だけじゃないですね。仕事もそうです。
がんばったからって、全部が報われるわけじゃありません。
だからって、ダメってわけじゃないんです。
マ子さんは、ただシンプルに、自分にとって何が大切かを考えて、
何が必要ないのかを冷静に判断したのです。
打算もしがらみも見栄も考えずにシンプルに冷静に。
だから会社を売るのも冷静にできたし、社員を守ることもできました。
シンプル、大事ですね。
何が必要か、必要で無いのかだけを判断する。難しいですけど。

幸枝さんより、マ子さんの方が先に逝ってしまいます。
幸枝さんに、ありがとうの手紙と、使い切るの大変なくらいの遺産を遺して。
子供は残せなくても、会社は残せたって、いい言葉です。
結婚するだけが、子供を産み育てるだけが、女性の役目じゃないのです。
マ子さんは、少女が生きていたことを知りません。
けど、生きていたと知っても、幸枝さんと同じ反応だったでしょう。
夢を託せるくらい信じられる人がいて、
最期に、あー、いい人生だったって言えるって最高ですね。

剛田マ子さんに学ぶ最高の人生の見つけ方のポイント

ああ、いい人生だったって言える人生を送る
自分にとって何が大切か見極める
自分を許し自分を癒やすの大事

おしまいに

高田さんが気になります(笑)
マ子さんの優秀な秘書、高田さん。
マ子さんのいろんなことを知ってます。
看取ったのも高田さんです。
なんでこっちと結婚しなかったんでしょうね。
マ子さんの必要なパートナーは、心のと言うより飾りとしての
トロフィーハズだったのかも。
ベンチャー企業を立ち上げたっぽい高田さんですが、
ぜひ幸せになってと願いますね。
どんなにベストな人でも、身近にいすぎると
パートナーにはなりにくいのかも知れません。

ここまで読んでくれてありがとう!
また来てね~♪

ルーン占い受付